第1章

プロローグ
第1節
  • 発芽

    《平手side》
    私たちのカラダの事が伝えられる少し前の話。

  • 言えない過去!ふぉ。

    《今泉side》
    ソニーミュージックの秘蔵っ子こと今泉佑唯。そんな彼女の瞳が物語る「言えない過去」とは––––?

第2節
  • 最年少と最年長

    《平手side》
    危なっかしくて、頼りなくて、ポンコツで、とても綺麗なお姉ちゃん。 そんな彼女は私がひそかに憧れている女性ひと––––。

  • プロ意識!ふぉ。

    《今泉side》
    野心の為に日々精進している今泉にとって苦手なのはプロ意識が欠如してる人だった。デビューシングルのレッスンに苦手な人が参加して……?

  • あの2人ってまだしてないですよね?(´•̥ ̯ •̥`)

    《原田side》
    「あの2人ってもうしたのかな」が何故か異常に引っかかって頭から離れられない原田。

第3節
  • ファーストキスは突然に

    《平手side》
    憧れの人、梨加ちゃんと運が巡ってデートすることに。しかし、梨加ちゃんのポンコツっぷりに雲行きが怪しくなり……? 二人の初めてのデートの行方は––––。

  • ときめき!ふぉ。

    《今泉side》
    今泉は家で今話題の月9ドラマの最終回を見届けていた。ベタベタな恋愛ドラマを見ながら、ある想いを馳せていた––––。

  • 大切にしたい人。

    《渡邉side》
    フタナリになったメンバーのうちの一人でもある渡邉理佐。彼女が大切にしたい人とは––––。

第4節
  • センター、発進

    《平手side》
    梨加ちゃんと初めて唇を重ねた平手。二人の間が気まずくなってる間にも、運命の日“デビューカウントダウンライブ”が刻々と近づいている––––。

  • 欅坂46デビュー!ふぉ。

    《今泉side》
    ついに迎えた「デビューカウントダウンライブ」。 集結された21名で天下を取るべく、軍旗を上げて進軍する。今泉の瞳に映ったヘタレ総大将の初出陣の姿とは––––。

  • 付き合うなら。

    《渡邉side》
    「もしも女の子と付き合うなら?」
    例のお茶混合事件以来からダブーのように思えて、考えてこなかったかもしれなかったこと。そんな渡邉がふと思った相手とは––––。

  • 初めてのファンの巻

    《菅井side》
    今日も思い煩う欅のお嬢様、菅井友香。人生で迷うことを知らなかった彼女に突如訪れた災難。私への「罰」なのか、それとも、「試練」なのか––––。

第5節
  • 告白

    《平手side》
    デビューカウントダウンライブも無事終わった平手は愛おしい女性ひとに想いを告げるべく、駆ける。その姿はセンターではなく恋する普通の女の子だった––––。

  • てちこパワー!ふぉ。

    《今泉side》
    カウントダウンライブで平手の驚異的なパワーに、今泉は久々にアドレナリンの高ぶる音を聞く。平手に対する執心はもはや留まることを知らない––––。

  • 不安。

    《渡邉side》
    カウントダウンライブ閉幕後、次のステップに燃えるメンバーと自信を失くすメンバー。葵は後者の一人だった。ドSなお姉ちゃんは彼女にどんな言葉をかけるのか––––。

  • 感謝したい人の巻

    《菅井side》
    カウントダウンライブの閉幕後、菅井の前に現れたのは私とカップル役を演じた子だった––––。

  • 最年少はかつて消極的だった

    《斎藤side》
    「てちこ見なかった?」という質問に「見てない」と嘘をついた。最初は消極的で縮こまっていた最年少の“勇気”を斎藤は守りたかった––––。

第6節
  • 返事

    《平手side》
    一大決心をして告白から夜が明けて、ドアを開けるとそこには告白した想い人が立っていた。想い人は優しい笑みを浮かべながら口を開いた。
    「返事が……したい」––––

  • 恋バナ!ふぉ。

    《今泉side》
    「恋なんて、一時的な病」
    “夢”の邪魔になるわけにはいかない今泉は、恋話に花を咲かす女子たちに冷ややかな視線を投げる。 彼女がのちに身を焦がすような恋をすることも知らずに––––。

  • 空白の17番の子。

    《渡邉side》
    渡邊は「空白の17番の子」との出会いを回想する。11月下旬、その子は私たちの前に現れた。童顔で、垂れ目で、可愛らしい容姿にどこか小悪魔のような魅力を感じた––––。

  • 警戒してほしいの巻

    《菅井side》
    ダンスの後れを取り戻すべく、早朝にレッスンへと向かうと、そこには既にダンスの練習に励んでいる子がいた。「警戒心を抱かない」と言い放ったあの子だった––––。

第7節
  • コットン素材のピンクパンティ

    《平手side》
    多忙を極める中、今日も恋人と幸せなひと時を過ごす。次の発言があるまでは。
    「お風呂、借りてもいい?」
    侮るべからず。思春期の空想力、好奇心、葛藤、そして性欲––––。

  • 平手と愉快な仲間たち!ふぉ。

    《今泉side》
    デビュー曲「サイレント•マジョリティー」がヒットし、色んな番組に引っ張りだこ状態の欅坂46。しかし、そこで今泉は現実を目の当たりにするのであった––––。

  • 笑ったほうが可愛い。

    《渡邉side》
    初めてのMステ出演で緊張に包まれる中、私たちを笑顔で見守っている子がいた。彼女がいつも浮かべる笑顔は、懸命に作っているものだということを私は知っている––––。

  • 一歩前進の巻

    《菅井side》
    Mステ出演が決まった我ら欅坂46一同の顔に喜びの色はなかった。
    「私たちが出ていいのだろうか」
    テレビで見せる笑顔の裏では抱えきれない悩みを抱えていた。それでも私たちは一歩前進する––––。

第8節
  • ヴァージン

    《平手side》
    欅坂46の進発曲「サイレントマジョリティー」で、世間の注目を集めた話題のセンターはまだ中学生で思春期真っ只中。アイドル活動に、学業に、恋に……と、大忙し。身も心も未成熟の少女は今日も恋人を前に、烈しい春情に悶えるばかり––––。

  • 涙の意味。

    《渡邉side》
    最近、泣いてばっかな印象を受ける葵。たまたま二人になった時、葵から爆弾質問が投下された。
    「志田ちゃんと……したの?」––––。

  • 隠し事をさせてくださいの巻

    《菅井side》
    Mステが終わり、余韻を引きずったまま帰宅する。帰る家にはいつだって、家族たちが私を温かく迎えてくれていた。 家族が温かいほど、私は罪悪感を抱かずにはいられなかった––––。

  • 2人が結ばれていると思うと心が締め付けられて苦しいです( ._. )

    《原田side》
    「大人のハ・ナ・シ」 志田ちゃんはそう言って好きな人を引いて行った。翌日、私は見たくないものを見てしまった––––。

第9節
  • ロストヴァージン

    《平手side》
    「梨加ちゃんのこと、もっと知りたいよ。……触れたいよ」
    まだ“女”を知らない平手は性衝動に任せるがままに“最初の女性”を押し倒した––––。

  • 様子がおかしい!ふぉ。

    《今泉side》
    あ、またにやけている。
    あ、飲み物こぼしちゃった。
    あ、考えごとしている。
    最近、平手の様子がおかしい––––。

  • 井戸端会議。

    《渡邉side》
    最近、平手の様子がおかしい、いや、“調子がいい”。肌もツヤツヤで、目のクマも収まり、生き生きしている平手を前に、私たちフタナリ組は井戸端会議を開催する––––。

最終節
  • 心の支えになるひと

    《平手side》
    私には心の支えとなっている人がいる。 恋人の梨加ちゃん。そして、もう一人。
    夏が始まる––––。

  • 恋そして失恋!ふぉ。

    《今泉side》

    収録後、楽屋で皆が年頃の女の子のようにはしゃいでいる中、今泉は一人で歌の練習をしていた。そこで、彼女は衝撃の事実を知るのだった。
    夏が始まる––––。

  • 可愛い子。

    《渡邉side》
    「話したいことがあります」
    最近様子のおかしい葵がくれた、たったの一文のメッセージ。渡邉は葵の“悩み”を知るべく、彼女の元へ駆けた。 葵の「話したいこと」とは?
    夏が始まる––––。

  • ときめきの巻

    《菅井side》

    欅坂46内で、一つの恋が生まれた。幸せムードに包まれながら祝福する皆に混じって菅井も喜んでいた。彼女もまた、恋が生まれようとしていた。
    夏が始まる––––。

  • 大事な人☆彡

    《小林side》
    今日、大事な人が泣いていた。 大事な人が見せた泣き顔は「嬉しい」でも「悲しい」でもなく、「苦しい」顔をしていた。
    私に出来ることはないだろうか、と同じ「ゆい」の小林は思った––––。

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