2人が結ばれていると思うと心が締め付けられて苦しいです( ._. )

 夜。静まった部屋の中で、ベッドの上の布団がもぞもぞと乱れた動きを見せている。布団からは2人の女性の甘い声が漏れていた。
 布団の中は裸の二人の女性が抱き合い、キスがひとしきり続いている。上になっている女性は微笑みながら、愛しい人の名前を呼ぶ。

「愛佳」

 愛佳はいつも結っている髪を下ろしていて、いつもの凛々しい印象とは一転して女性らしかった。じろりと上にいる理佐を睨みあげる。

「……なに?」

「可愛い」

「可愛くない」

「可愛いよ、好き」

「うるさ」

 愛佳は赤くなった顔を見られないように、手で覆って隠した。そこからひょっこりと見せている隠しきれてない赤い耳に、理佐がふっと息を吹きかけると、愛佳の肩がピクリと跳ねた。

「耳、赤いよ」

「ドS」

 愛佳の声はらしくなくも、しおらしかった。

「挿れるよ。優しくするから」

「いつも優しくしないくせに……あっ!」

 理佐は愛佳の言葉を遮って、体重を預けるように自身を埋めていく。

「ん……っ」

 愛佳は観念したように、顔を覆っていた手を理佐の首に回す。理佐自身をもっと自分の奥へと導くように、足を理佐の腰に絡めた。頬を赤く染めてほんのり涙目ながら時々嬌声を漏らす愛佳は、現役高校生とは思えないくらい凄まじい色気を放っていた。

「愛佳の膣内、せっま……もっと遊んでるかと思ってた」

「はぁ? 喧嘩売ってん……アアッ」

 またもや愛佳の言葉を遮るように、理佐が思いっきり一突きした。
 「愛佳……ンッ。優しくできないかも」と言うと、腰の抽送を開始した。理佐と愛佳の肌と肌がぶつかり合ういやらしい音がベッドの中でこだまする。セブンティーン同士のセックスは激しく、若々しかった。ここまで固く閉じていた愛佳の口がわなわなと開けて嬌声をあげた。

「アァァーー

ジリリリリリリリリッ

 

 反射的に目覚まし時計を止めて、目を開くといつもの見慣れた天井が映った。

(夢か……)

 夢から覚めた気分は最悪だった。人生初めての淫夢だった。それも理佐と志田ちゃんとの情事という、一番見たくなかった映像だった。これも、あのことがあったからに違いない。志田ちゃんと理佐とのやり取りが蘇る。

「大人のハ・ナ・シ」

「子供は早く帰って寝ようね」

 思い出すだけで、胸がきゅうっと締め付けられる。
 私は見た。志田ちゃんが腕を絡ませながら理佐を引いていった翌日、着替え中の理佐の胸元に赤い痣が2、3個付けられているのを––––。

 先ほど見た夢は正夢なんじゃないか。そう思うと不安が一層に大きくなる。人知れずポロポロと涙を零して、その場にへたり込んだ。

「理佐……やっぱ好きだよ……」