愛撫の刑

 慣れない性的体験に、戸惑いが次第に快感へとゆるやかに昇っていくのを感じつつ、ある違和感を覚えていた。
 理佐の荒くなっていく息遣いに、血走ってギラついた眼、生々しく伝わってくる熱い体温。理佐ではない、まるで別の生き物がそこにいる気がした。
 綺麗な顔から下へと視線を落とすと、私は驚きで固まった。理佐の半ズボンが、テントを張っているではないか。初心うぶな処女にはショッキングな光景であった。

(ぼ、勃起してる? やはり、電車で見た丘は幻なんかじゃなかったんだ!)

 いつも小学生扱いされている私が、理佐を昂奮させている嬉しい事実に、女としてのよろこびを覚えずにはいられなかった。志田に挿れてるおちんちんが、自分にも勃たせられるという妙な自信が、私を昂ぶらせていく。

(やだ、私ってなんか嫌なやつ!)

 理佐の端整たんせいな顔が切なげに歪み、懸命に情欲を抑えているようだったが、履いている半ズボン全体が持ち上がっており、全然昂りを隠せていなかった。世にも卑猥なテントであった。
 何故か私の中の奥のほうで、キュンとうずきだした。
 性的刺激を受けるのは触覚だけだと思っていた。視覚でも、聴覚でも、嗅覚でも。五感から性的興奮を得るのだな、とまたひとつ賢くなった。ならば、味覚は? と、思っていたその矢先だった。

 いつのまにか理佐の美しい顔が至近距離にあった。
 瞳は潤みきって、毛穴が見当たらない滑らかな肌は紅潮している。いつもは余裕そうに私に命令を下す涼しげな顔がいつしか、エロティックなものになっていた。濡れた髪の毛が頰に貼り付いているのがなんとも艶かしい。
 今までに見たことのない顔に、生唾を呑み込む。

(理佐って、こんな顔するんだ。すごく、女の子らしくていやらしい顔もみせるんだ……)

 理佐の欲情しためすの顔に見惚れていると、私の唇にかぶり付くように奪ってきた。私の唇を押し開いて、生温なまぬるい舌をねじ込むように挿し入れてきた。初めてのディープキスだった。私の唇を情熱的に求められていることがまた新たな自信となって、アソコが熱を帯びていく。

(これが、理佐の味……)

 かすかにミントの味がした。歯磨きのあとだろうか。私も理佐に応えるように、舌を動かす。
 最初は未熟な動きをみせていた二枚の舌が、情熱的に絡み合う。理佐の舌が、誰にも汚されたことのない私の無垢な舌に、れろれろとエキスを塗りたくる。

「はぁぁ……」

 洩れてしまった私の悩ましい声に呼応するように、理佐は指の動きを速めた。もっと理佐を感じたかった私は、形のいい唇の内側へと侵入し、甘い唾液をむさぼり尽くすように味わう。とても、美味しい。
 唐突に、私のアソコから指を引き抜くと、いきなり予想外の行動に出た。

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3件のコメント

  1. Thanks, I wasn’t aware of that, I’m not on FB (and have NO plans to join) so, I did’nt know..

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  2. お久しぶりです!
    何度も何度も読んで楽しませていただいています。
    理佐葵の大人と子供コンビの初体験、楽しみですし
    ゆっかねんの奥手二人の恋路も気になりますし、
    てちがりかちゃんとテクニシャンねるのどちらを選ぶのかとても気になります!

    今大変な世界は状況ですのでさくらん坊さまもお身体にお気をつけてください。

    楽しみにしています。

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    1. >うに 様
      お久しぶりです。
      何度も何度もだなんて、ありがたい限りです。
      理佐葵コンビの初体験はどのタイミングでくるのでしょうか・・・
      はたまた、キャプ副キャプコンビの恋路はどうなることやら・・・
      平手はお姉ちゃんな梨加を選ぶのか、小悪魔ねるを選ぶのか果たして・・・
      乞うご期待!☆笑

      早速ではありますが、新作を更新しましたのでご笑覧くださいませ。

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