告白
初公演は無事閉幕した。汗と共に雑念が流れていった気がして、爽やかな気分だった。 一つ目の大任を果たした今、梨加ちゃんのことで頭がいっぱいになっていた。 梨加ちゃんに会いたい。 そして、想いを伝えたい––––。 …
続きを読む →初公演は無事閉幕した。汗と共に雑念が流れていった気がして、爽やかな気分だった。 一つ目の大任を果たした今、梨加ちゃんのことで頭がいっぱいになっていた。 梨加ちゃんに会いたい。 そして、想いを伝えたい––––。 …
続きを読む →どうしましょう……。 私は今、まさに悩んでいた。 お嬢さま御用達の学校に入り、エスカレーター式で進学して決められたレールを歩んできた。私の親は厳格な人という訳でもなく、比較的やりたいことに関しては背中を押してくれる…
続きを読む →「ねえ! 友梨奈、いる?」 寮組のメンバーと自主レッスンに打ち込む中、お出かけから戻った織田のハイテンションな第一声がリビングに響く。 「えっ、今日はずっと会ってない」 レッスンしているメンバーの中に平手の姿はなかっ…
続きを読む →ついにこの日を迎えた。私たちのデビューシングル「サイレントマジョリティー」初披露の時が。 ステージに向かう道中、平手がヘタレモード発揮して私に甘えてきた。 「無理、どうしよう」 まだ14歳だし、その若さにしては酷な…
続きを読む →初めての唇同士の感触。 キスを済ませていたかつての同級生によると「キスの感触はマシュマロ」らしいが、梨加ちゃんの唇はマシュマロよりフワッとしていて、熱くてとろけそうだった。頭に5アンペアぐらいの電流が流れたような痺れ…
続きを読む →レッスン後、ちょっと集まりませんかということで例の5人で集まった。 「疲れますよね……」 「ちょっと男性の気持ちが分かった気がする」 例の件から皆、ひどく気疲れしていた。菅井が丁寧に手を挙げて発言する。 「レッスン中…
続きを読む →「わかってるでしょ? 私は、汚れた女なの。もっと他にいい女性が……あっ」 美しい容貌にどこか薄幸さが漂う女性の言葉を遮るように、ハンサムで誠実そうな男性が強引に女性の手を引く。両者の顔が至近距離になる。 「関係ない」 …
続きを読む →私は今、ショッピングモールにいます。そして、なぜか梨加ちゃんとデートすることになっています。 事の始まりは、本当は梨加ちゃんは志田と一緒にショッピングする予定だったらしい。梨加ちゃんは志田と大変仲が良く、レッスンでも…
続きを読む →(あの二人、もうしたのかな) 冬優花が発言したこの言葉が異様に引っかかって頭から離れられない。 今まで、志田ちゃんと理佐に絡んできたけど、この二人が行為に及ぶというのが想像できなかった。 理佐が「ふたなり」とかいう…
続きを読む →今日はデビューシングルのレッスンの日。 レッスン場で皆がストレッチなどレッスンに備えてる中、気だるそうにやってきた二人の姿があった。 二人が入室した途端、皆の視線が一斉に彼女たちに集まった。 欅のジャイアンと女王…
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