pass:欅坂46が出来た月日
皆様。
明けましておめでとうございます。
本年度もよろしくお願い申し上げます。
突然ですが物語を投下します。
本作の物語の主人公の「私」は読者の“貴女”です。
(男性のお方はハイヒール履いた気分でお読みになってください)
正月モードも抜けつつあり、いつもの生活が始まった方もいらっしゃると思います。
「ああ始まっちゃったけど慣れるからいいか」と、デスクに座ってデスクトップとにらめっこを開始する。
そうこうして、あっという間に時だけが過ぎていく……。
そんな頑張る貴女に少しでもパワーと潤いを与えたく、今作の小説を用意しました。読んで、少しでも羽を伸ばしていただければと思います。
毎日お疲れさまです。
いつものように満員電車に揺られて会社に出ては、奴隷のようにあくせくと働き、終電の時間が迫るまで残業し、急ぐように退社する。外はすっかり暗い。なんの新鮮味もない日常の繰り返し。プライベートの時間もない私は最後に彼氏ができたのはいつだったか思い出すのも面倒になっていた。
駅から出ると雨が降っていた。ひどい土砂降りだった。スマホの通知によれば、台風が近づいて来ているらしい。
ついてないな、と肩を落とし、折りたたみ傘を広げて歩き出す。
数歩歩いただけで足に冷たい感覚が走って靴全体がびしょ濡れになり、傘は役立たずとなった。
家は駅から近い距離なのに、全身びしょ濡れになってしまった。怠そうに家のアパートの階段を登ろうとしたところで「お姉ちゃん」と呼ばれ、顔を上げる。
そこには見覚えのある人が腰掛けていた。くたびれたスーツに、パーマのかかったラフな髪。そして、屈託のない笑顔で迎えてきた。
「来た来た。待ってたんだから」
平手だった。私は意外な刺客に目を瞬かせつつも、慌てて雨でずぶ濡れの彼女を家に入れる。
濡れてもなお、子供のように無邪気に笑う平手をソファに座らせる。そして、濡れた服のままポットを沸かして、タオルを用意する。
淹れたミルクティーとタオルを持って平手の元へ行くと、さきほどの様子が嘘のように、いつになくしんみりとした様子で雨に打たれている窓の外を眺めている姿があった。
「すごい雨……」
絵になる姿に胸をときめかせながら、ティーカップをテーブルに置き、タオルを彼女の首にかけてあげる。
平手はミルクティーを一口飲むと、ホッとしたのか目をこすり始めた。
「眠い」
とても愛おしく思った私は自然と平手の隣に座り、くしゃくしゃの頭を撫でていた。
「お姉ちゃん? 近いよ?」
小動物のような雰囲気が母性本能をくすぐるのだろうか。たまらなくなった私は気がつくと平手を押し倒していた。
「なんだよ、急に押し倒して……」
男日照りが続いたせいだろうか。我に返ったが、年下にそぐわぬ色気を醸し出している彼女に私の思考が完全に停止した。
平手は右の指先で私の垂れた前髪を掻き上げて言った。
「お姉ちゃん……寂しいの?」
冷えて寒いはずの身体は熱く火照っていた。平手に送る、熱っぽい瞳から意図を汲んだのだろう。平手は微かに笑いながら私を抱き起こし、ネクタイを解き始めた。
「しょうがないなー」
窓を叩きつける雨音が部屋に響く中、シュルシュルと衣摺れの音を聞いた。それから、ぱさっとネクタイが床に落ちた。
「ほら、来いよ?」
私は軽く背伸びして、平手の高さに目線を合わせる。それから、言いたいことを言った。
「平手……土足だよ?」
「ハハッ、自由はいけないことか?」
(日本文化にすら抗う厨二平手きゅん、かっこいい……!)
私は目を閉じた。
毎日スーツ着ている平手だが、会社には行っていない。
不定期に転がり込む平手を養っていくことに幸福を感じていた。無邪気な笑顔を見ているだけで退屈な日常に潤いをもたされた気分になる。
↑会社に行かずにブラブラするの図
平手は歌を口ずさみながら、器用に私の服を脱がしていくのだった。
~♪
こんな関係も時にはいいんじゃない?
愛だって移りゆくものでしょ?(威圧)
風が止んだって
ハッピーでいられるよ
そばにいるだけでいいんだ
そんな生き方も悪くはないんじゃない?
愛しさがずっと続くだろう?(ニッコリ)
ハグでもキスでもない sex(小声)
曖昧なままで(強調)
So cool
~♪
・
・
・
ハッ!?!?!?
おっと、自分としたことがついふざけてしまいました。
↑遅い年賀状です↑
メンバーは長篇「インターチェンジ」の
フタナリ陣にしました。
って説明が必須なくらい似ていないの泣ける……。
文字が汚過ぎて絶望、そして計27回やり直したら見事腱鞘炎に。
こんな調子ですが、
2018年度も
どうぞ宜しくお願い致します♪