「ギャラクシー」とかいう名前のついたバスボムを風呂に放り投げる。平手からくれたものだ。
バスボムは勢いよく回転しながら、ぶくぶくと泡立てると闇が広がり、瞬く間に風呂は闇一面になった。群青色の闇の中にキラキラとラメが煌めいている。まるで小さな宇宙を見ているような……。
一つだけ、他よりもキラキラと輝いている星を見つける。
あの一つの星が平手なら、私はきっとそこから離れたこの醜い星なんだろうな––––。
いつも根拠のない自信しかなかった私は、今は自分をどん底に追い詰めたいぐらい自虐的になっていた。
恋がこんなに苦しく切ない気持ちなんて知るなら、いっそのこと宇宙に放り投げ出されたい。
そのまま、宇宙へ全身を沈めた。
平手、好きだよ。苦しいよ。
誰よりも一番輝いてて、宇宙にいても、どこにいるか見つけ出せる自信があるぐらい、好きだよ––––。
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