コットン素材のピンクパンティ

 他愛ない話で、梨加ちゃんは笑っている。私はというと、湯上がり姿の色っぽさに、話に集中できないでいた。

「寝不足?」

「やっぱ分かる? クマひどいよね」

「心配だよ。今日はもう帰るから、ゆっくり休んで」

 私の頬を撫でてきた。湯上がりのせいか、暖かい手を掴んで梨加ちゃんを引き寄せる。

「キスしてくれたら元気出るかもしれない」

 梨加ちゃんは恥じらうように、アオコで顔を隠しだした。

「アオコさん、どいてください。梨加ちゃんとキスしたいです」

 アオコに囁くと、ゆっくりどいてくれた。湯上りのせいではない、火照った顔が現れる。噛んでる唇に唇を近づけると、唇は姿を現した。長めのキスをする。それだけでは物足りなくて、半ば強引に舌を入れる。

「んっ……」

 私を受け止めるように舌を絡めてきた。恥ずかしがっている割にはこなれた様子で、甘噛みしたり、くすぐったり、吸ったりしている。頭が熱くなり、オーバーヒートを起こしそうだった。

 私から離れると、とろんとした目で私を見つめている。その熱を持った視線が下に落ちると、みるみる顔を紅潮させて逸らした。自分でも分かっていた。ペニスがズボンを持ち上げていたことに。

「うわあああーっ!」

 いきなり奇声をあげる。びくっと震えた梨加ちゃんの隣にダイブして、そのまま布団に潜り込んだ。

「もおぉぉ。本当、最近の私、おかしいんです! あんなキス、初めてだし……梨加ちゃん凄いエッチだし……」

 ふふっと布団の向こうから笑いをこぼしているのが聞こえた。

「気にしないよー」

「ごめんなさい……」

「本当に気にしてないから」

 梨加ちゃんは優しい。ぽんぽんと布団の上から軽く叩かれる。

「今日は帰るね。ちゃんと休むんだよ」

「はい……」

 梨加ちゃんが立ち上がった反動でベッドが軽く揺れたのち、足音が遠のいて、ガチャリとドアの閉まる音を聞いた。
 もしも、私がフタナリになっていなかったら、思う存分いちゃつけたのだろうか。自分自身の性欲を呪った。

 

 ポケットからパンティを引っ張り出す。洗濯して、明日にでも忘れ物だということにして返そう。しかし、すぐに洗濯に移そうとはしなかった。
 パンティをじっくり観察する。裏返してみた。おりものシートを使っているのだろうか。染みはあまりなかった。

(本当、なにしてんの。最近の自分って一回死んだ方がいいくらい、頭おかしいんじゃないの?)

 無意識に匂いを嗅いでいた。フローラルの香りに少しだけ、むわっとした女のフェロモン臭が鼻腔を襲う。今にでも射精したがっているペニスをぎゅっと握った。

「梨加ちゃ……ぅうん……はっ、はぁっ……」

 ペニスをしごいている時は、自戒してる自分が死んでいるのだ。本性をぶちまけるように思いっきりしごく。

早く、梨加ちゃんの裸体を見たい。
早く、梨加ちゃんに触れたい。

 熱く脈打っているペニスを眺めながら上下に擦る。

 

早く、梨加ちゃんに挿れたい––––

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